海外では、世界保健機関(WHO)など複数の団体からメタボリックシンドロームの診断基準が発表されていますが、人種・体格などの違いがあるため、欧米の基準をそのまま日本人にあてはめることはできません。日本人に適した診断基準として、2005年4月に日本内科学会を中心とした8学会により構成されたメタボリックシンドローム診断基準検討委員会からメタボリックシンドロームの診断基準が発表されました。
必須項目である内臓脂肪の蓄積を調べるために、ウエスト周囲径を測定します。
その他、脂質異常症、高血圧、高血糖のリスクをみる3項目のうち、2項目以上に該当するとメタボリックシンドロームと診断されます。
各項目の基準値には、すでに高血圧、糖尿病と診断された方だけでなく、血圧が少し高めの高血圧予備軍や血糖値が少し高めの糖尿病予備軍といった、まだ、病気と診断されていない段階の方も含まれます。